うさぎは草食動物であるため、犬猫と異なる部分が多く、そのため飼育に関しては独特の注意が必要です。ここでは、よく寄せられる質問に関してお答えしていますので、基本的な注意点に付いては「うさぎの情報」を参考にしてください。より詳細な食事に関しては「うさぎの食事」を参考にしていただけると幸いです。

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不妊手術のFAQ

Q:うさぎに避妊手術は必要なのでしょうか?
うさぎは発情による陰部からの出血もありませんし騒ぐこともありません。(もっとも攻撃性が増す個体もあるようですが)しかも1頭だけで飼育しているのなら妊娠してしまうこともありません ですから管理に手こずる様なことは少ないはずです。
それでも避妊手術が必要なのでしょうか?答えは「ハイ」と言わなければいけません。


Q:なぜうさぎには避妊手術が必要なのでしょうか?
雌のうさぎは加齢に伴い生殖器系の疾病がかなり多く見られるようになります。年齢が3歳を越えると子宮腺癌の発生率が高くなることが分かっています。ですから出産の予定が無ければ早期に避妊手術をする必要があるでしょう。これは特にネザーランドドワーフやニュージーランドホワイト種に高率(50〜80%の発生率といわれる)に見られるもので すが、当院ではこの種に限らずミニうさぎ(雑種)でも子宮腺癌の発生例を多く見ています。これ以外の品種だからと安心しない方が良いでしょう。また、卵巣から出るホルモンの影響で、乳腺の腫瘍も高確率で発生します。これらの疾病の予防には現在避妊手術がもっとも適しております。

Q:子宮腺癌はどういう症状なのか?
子宮腺癌では、陰部からの出血が見られることがありますが、これは必ずしもどの症例でも起こる訳ではなく、また出血も様子を見ている内に止まってしまうことも多いので、ほとんど無症状のまま知らないうちに病状が進行してしまいます。経過が長引くと、ひどい場合は肺に転移して呼吸困難を起こします。ここまで進行してしまうと手の施しようがなく、死の転帰を迎えます。ですので、症状がないからといって手術をしないでいると、手遅れになることが多いのです。乳腺腫瘍は腹部にしこりができるので外から触って発見できますが、1度腫瘍化してしまうと手術をしても再発をすることが多く、これも重症例では肺にまで転移をしてしまいます。

Q:うさぎのオスを飼っていますが、去勢手術は必要ですか?
もし飼育している雄のうさぎが、放尿(おしっこ飛ばし)、攻撃性が強い、すぐ腰を使うなどの問題行動が目立ち、日常の生活に支障をきたすのなら去勢手術により改善をみることはあります。(100%ではありませんが)また、高齢の雄うさぎでは、良性なことが多いですが、精巣が腫瘍化を起こし引きずってしまったり衛生面を保てないなどのトラブルが出ることもありますので、その予防にはなります。

Q:うさぎの手術は安全なの?麻酔は大丈夫?
犬や猫の避妊手術と同じくらいの気持ちでかまわないでしょう。もちろん100%安全な麻酔薬はありませんし、麻酔もその個体により使う種類を変えなくてはいけないこともあります。ですから、術前検査(血液検査、胸部レントゲン、身体検査など)を徹底していけば問題となる確率は劇的に少なくなるはずです。

Q:どのようにして麻酔をかけるのですか?
当院ではうさぎは吸入麻酔で行います。処置の部位に依って麻酔方法は変えることがありますが、避妊去勢手術の場合は上記の方法で行います。

Q:手術の方法は?
避妊手術は卵巣、子宮を摘出する手術ですから開腹手術となります。ですから腹部を3〜4cm位切開することになります。手術時間はおよそ20〜30分となります。腹壁を縫合し、ついで皮膚を縫合します。皮膚はステープル(医療用ホチキス)を用いて縫合し、術後1~2週間で抜糸して終了となります。この間、抗生物質を服用し化膿しないようにします。

Q:手術の流れについて教えてください。
当日のスケジュールの概要をご案内いたします。
●9:00〜10:00 ご来院
うさぎを連れて来院(絶食は不必要)、身体検査と血液検査の実施。
●12:00〜 麻酔
吸入麻酔にて麻酔、手術準備(剃毛、消毒など)。
●12:20〜 手術開始
避妊手術(30分程度で終了)/去勢手術(10分程度で終了)
手術終了後、抗生剤投与。麻酔からの覚醒。

●16:00〜 術後のご説明
飼い主様からお電話を入れて頂き、手術の経過、現在の状態をご説明。
●翌日 退院
抗生剤(オルビフロキサシン)を1週間投与。
●1週間後 抜糸
抜糸をして終了となります。

Q:うさぎが傷をなめても大丈夫?
殆どは大丈夫です。まれに気にしてしまう子がおりますが、その場合はカラーを着用させて頂きます。

Q:料金はどれ位なのでしょうか?
これは動物病院により異なりますが、当院では血液検査代7,000円と避妊手術(卵巣摘出のみ)で35,800円、子宮を追加で摘出した場合は変形の程度によりプラス11,550円~になります。去勢手術は21,940円となっております。これらには手術費用、麻酔料、1泊の入院費、注射代(抗生剤、消炎鎮痛剤)、抗生剤(1週間分)を含みます。また高齢や持病、出血等症状のある子は点滴を流しながらの手術になりますので別途8,000円~がかかります。

Q:手術をお願いしたいのですが、どうすればよいでしょう?
手術は電話または来院による手術日の予約が必要です。初めての方は1度健康診断に来ていただければ、そのうさぎに応じた手術内容についてお話しできると思います。また手術後の入院は通常の場合1泊となります。手術は当日受付しておりませんのでご注意ください。

 

食事に関してのFAQ

Q:うさぎに乾燥野菜を与えていますが大丈夫ですか?
乾燥野菜は含水量が少ない食事です。また嗜好性を高めるために炭水化物の含有量の多い野菜を入れてある物もあります。問題となるのは含水量が少ないということです。水分が少ないため生野菜を中心に与えている時よりも、尿量が減少し膀胱結石や腎結石を形成してしまう危険は否定できません。ただ、国産のペレットのようにカルシウム分が多いものばかり入っているわけではありませんから、これが直接の原因となるかは分かりません。炭水化物を大量に含むものは野菜といえども腸炎や肥満を引き起こす可能性があります。そのためできるだけ与えない方が良いでしょう。現在の段階では、乾燥野菜の危険性は判断できませんので、自己責任の下で与えるようにしましょう。ただ、便の状態が悪い、肥満がある場合は与えない方が良いでしょう。

Q:うちのうさぎはヨーグルトを食べてくれません。腸炎が心配です。
うさぎにヨーグルトは必要ありません。与えなくても結構です。クロストリジウムや大腸菌などの細菌が腸内で増殖することで糞の状態が悪くなります。こうなると正常な発酵はできなくなり、これらの菌が産生するエンドトキシンという毒素により中毒を起こし死亡することがあります。(腸性毒症)これらの細菌は乳酸菌により増殖が抑制されるという話が人間の方であり、これをそのままうさぎに当てはめてしまったために、うさぎにヨーグルトを与えると良いという話になってしまったのでしょう。しかし,正常なうさぎの腸は乳酸菌を持ちません。ですから、乳酸菌を入れても乳酸菌は死滅するだけで、効果は発揮しないのでは無いでしょうか。また、乳酸菌が活躍できるような環境は、正常なうさぎの腸の状態ではないのでこれもまた問題となります、実際,慢性的な腸炎を起こしているうさぎは食事、飼育環境に問題があるか、別の疾病の症状の1つとして腸炎を起こしている可能性があります。そのようなうさぎは自宅で処置を行わず、動物病院で診察を受けるようにしてください。

Q:干し草の賞味期限は?
保管してある環境により異なりますので、市販の物は袋に記載されている日付を参考にしてください。ただし、開封後は状態が異なります。できるだけ湿気の少ない冷暗所で保管しておきましょう。とくに梅雨から夏にかけては湿気も高く細菌やカビの感染源となります。その取り扱いには十分注意しましょう。また、開封後は1ヶ月以内には使い切るくらいのつもりで,使用してください。

Q:外国産のペレットで繊維質の多いものがあります。
これも与えない方が良いですか?国産のペレットの繊維質の含有量は15〜16%以下と非常に少なく、これが原因で発生する疾患は多い物です。しかし最近は海外の繊維質の多いペレットが国内でも入手できるようになってきています。これらのペレットは繊維質の含有量が25~29%と高く腸炎の発生を抑える働きがあります。ですから従来のペレットに比べて糞は安定しやすいのです。このすばらしい食事を主食にしても良いかと言うことになると、話は少し違います。というのは、ペレットはあくまでも粉を固めた食事であるため、咀嚼回数の不足により不正咬合の発生を導いたり,歯髄炎を誘発する可能性もあるのです。ですから干し草を好んで食べるうさぎには与える必要はありません。当院では基本的に従来の食事からの切り替え時や不正咬合により野菜や干し草の摂取量が不足してしまう場合にのみ利用していただいています。

 

うさぎのケアFAQ

Q うさぎの爪切りが上手くできません。
ペットとしてうさぎを飼育していると、次第に爪が伸びてきてしまいます。これをそのまま放置すると、カーペットなどに引っかけて爪がはがれたり、場合によっては骨折や脊椎疾患にまで発展しかねません。そのため,定期的な爪切りは必要になります。タオルでくるんで仰向けにできるのなら、その姿勢で爪を切れば良いですし、もし暴れてしまい処置が上手くできない場合は動物病院やペットショップに相談すると良いでしょう。ただし、押さえつけて爪を切るようなところは敬遠した方が無難です。

Q どこまで爪を切ったら良いか分かりません。
爪が白いうさぎはよく見るとピンク色の部分があり、先端に行くに従って透明になってきます。このピンク色の部分が血管と神経の来ているところです。ですから、透明の部分だけ切るようにします。しかし、爪が最初から黒いうさぎはただ見ただけでは血管の位置がわからず、出血させてしまうことも多いようです。このように見にくい爪をしている場合は、爪の裏から電灯を当てると血管の位置を確認し易くなります。

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