①肥満

うさぎは皮下脂肪が少なく、肥満になってもわかりにくい動物です。肥満になると腹腔内の腎周囲脂肪、子宮広間膜に蓄積します。このため盲腸の容積は縮小し正常な盲腸発酵が行われません。その結果、糞の状態が安定せず、また何か微細なストレスがかかっても下痢をするようになります。うさぎの肥満は立派な病気だという認識を持ちましょう。

②腸炎/毛球症

軟便と下痢などの症状から、内毒素症,敗血症そして死へと関連づけられる複合腸炎は臨床においてはよく見る疾病の一つである。気をつけなければいけないのは何の前触れも無く死の転帰をとる場合があるということだ。食欲や糞の状態が正常であってもこれらは突然死という形で現れる。治療をする暇がなく死亡する点においては非常に恐ろしい疾病と言える。

③不正咬合

歯牙疾患は先天的あるいは外傷をはじめとした後天的なものが原因となることが多く、深刻なうさぎの疾病の1つとしてあげることが出来る。​​その殆どは臨床症状を呈してから来院することが多いが、最初期であれば治療が可能であることも多いので、早期発見が本症の治療には重要な意味をもつこととなる。​

​④尿路結石・高カルシウム尿症

尿路結石症は泌尿器系に結石が存在する疾病を指す。うさぎは膀胱結石、尿道結石、腎結石、そして尿管結石の何れかと組み合わせて発症することがある。うさぎに於ける尿路結石症の原因はまだよく解明されていないが、栄養、解剖、生理機能そして希にだが感染など幾つかの要因が含まれている。

⑤斜頚

前庭の機能不全によりうさぎの頭部が左右どちらかに傾いてしまう疾病である。原因として中枢性と末梢性があり、中枢性は髄質や小脳の問題で微胞虫症が代表的である。末梢性は内耳炎の原因菌としてPasteurella multocidaが分離されることが多い。若齢のうさぎに多く見ることができる微胞虫症(E.cuniculiの感染)は感染後1ヶ月は発症しない。

⑥飛節びらん(四股足底潰瘍)

うさぎは肉球を持たない動物である。足底部には肉球の代わりに厚く高密度の被毛が見られ、これがクッションの役割をしている。うさぎを平らな床で飼育した場合、前肢指端及び足底部に炎症が見られることがあり、この炎症が悪化し潰瘍になったものを「飛節びらん」や「四肢足底潰瘍」と呼ぶ。前肢は指端腹側面に、後肢は踵部から足底部中央付近までに炎症を起こすことが多い。

⑦トレポネマ症

鼻、口唇、顎部、陰部、肛門などの皮膚病変、鼻炎様の症状、流涙などが見られることが多い。集団発生で受胎率の低下、子宮筋層炎、胎盤遺残などを示すことがあると述べている書籍もある。

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症例報告中の病理所見および病理写真提供:山極病理研究所/株式会社ランス/IDEXX Lab.

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